四国八十八ヶ所・第十番札所 切幡寺住職滝行無魔成満記念碑
江戸後期、当寺に阿波国の四国八十八ヶ所の第十番札所・切幡寺の御住職が滝行に遠方より徒歩でご来山になりました。訳をお尋ねすると、切幡寺の由来にある千手観世音菩薩が夢枕に立ち、信濃国に二条の大滝があるので、そこで滝行を積んで尊い僧となりなさいとの事だった。米子大瀑布の二条の滝の一つが現在は権現滝と言われているが、江戸時代前期から中期には千手滝(須坂市亀倉地区の古文書に記載されいる)と言われていたことがあり、これは千手観世音菩薩様が導いてくれたご縁に違いないと、当寺の住職は、はっと気づき、喜んで滝行の許可をだしたそうです。遠方よりの労をねぎらい、夜通し話をしたと聞いています。滝行を無魔成満した折、記念に袈裟の生地と記念の石碑を建立し、阿波国の切幡寺に戻って行かれました。それ以来、四国からも当寺に参詣される方々がたくさん居られます。明治時代になる激動の時期の話です。
切幡寺(きりはたじ)は徳島県阿波市市場町切幡にある高野山真言宗の寺院。四国八十八箇所霊場の第十番札所。得度山(とくどざん)灌頂院(かんじょういん)と号する。本尊は千手観世音菩薩。
出典:ウキペディア